作成日: 2014/08/07

子猫と粉薬

子猫に粉薬を与えたい

2ヶ月超くらいの月齢の子猫に粉薬を与えたかったのですが、なかなか苦戦しました。 ネットで投薬方法を探すと皆さん苦労されており、何かの参考になればと書き残しておきます。
※大成功、な感じではないため、正直、あまり参考にならないかも、なのですが。。。

ちなみに猫はノラあがりのメスです。

当初、エサに混ぜたのですが、ニオイを感づかれ、まったく食べません。

次に、エサを食べてる最中に、粉薬を混ぜたエサを紛れ込ませたのですが、粉薬の入っている部分だけ食べず。 おまけに、エサそのものを食べるのも途中でやめてしまう。
※ちなみに、その日のうちはエサを警戒して、エサのニオイをフンフン嗅いで、納得いかないと口を付けませんでした。

ミルクに混ぜて飲ませようとしましたが、これまたニオイで感づかれてしまい、さらには、以降ミルクのニオイのするものを警戒するようになりました。
子猫の健康のためにとエサにミルクを混ぜていたのですが、ミルクを混ぜると口を付けなくなるので、ミルクを混ぜるのまでやめる羽目に。

エサそのものを警戒し食べなくなると困るので、エサに混ぜるのはあきらめました。

次に、口に直接放り込む方法。ただ、粉薬のため、そのままでは難しい。

最初に人間用のオブラートで粉薬をくるみ、子猫の口を開けさせ放り込む方法を試しました。
ただ、粉薬の量が意外に多く、1つにすると包みが結構大きくなってしまうことが判明。
ノドに詰まらないかと心配で、1回の投薬分を2つのオブラートの包みに分けました。

香箱座りして寛いでいる猫を後ろから押さえ、足の間にホールドし、首を上に向け、口を開けさせ、オブラートの包みを、ノドを通りやすいようにさっと水で濡らし、ノドの奥の方に放り込む。 と書くと簡単そうですが、すごく難しい。

もがく猫の口を開けるまでに時間がかかり、ノドの奥に放り込もうと口に指を入れた時点で大暴れ。 あわてて放り込むも奥に入らず、吐き出され。 なんとか、1つ放り込み、猫の口を閉じ、ノドをさすって飲ませたのですが、まだ、もう1つある。 既に足の間から逃げ出し、超警戒モードにある猫をもう1回とっ捕まえて、同じことをするのはホントに気が重い。 たぶん、猫もすごいストレスだと思います。

ネットの動画でパカッ、ポイッな感じで丸薬を投薬しているのを見るとうらやましすぎでした。。。

次に、赤ちゃん用のゼリー状のオブラートを試しました。 龍角散の「おくすり飲めたね」とか、あの手の製品です。

動物病院で譲っていただいたシリンジにオブラートを少し入れ、次に粉薬を入れ、最後にまたオブラートを少し入れ、その後、爪楊枝で混ぜました。
これを猫の口に入れるのですが、粉薬の量にオブラートが加わるため、思った以上に量が増え、何回かに分けて与えなければなりませんでした。

こちらがシリンジの扱いに慣れてないため、複数回に分ける予定が、プランジャを押し過ぎて一気に口に投入してしまい、猫が粉薬の混じったオブラートを吹き出しつつ逃げ、口からオブラート&粉薬をダラダラ垂らした状態で、うらめしそうにこっちを見る。

元々の粉薬の量が多い上、オブラートが加わることでさらにかさが多くなり、結果、投入回数が増えるため、子猫の口には向いてませんでした。

最終的に

シリンジに粉薬を入れ、数滴の水でペースト状にした上で猫の口に入れるようにしました。 とはいえ、量はそれなりにあるので、2、3回にわける必要があるのですが、何回か与えるうちに猫も慣れてきた(あきらめてきた)のか、抵抗しつつも、しぶしぶと口に入れさせるようになりました。

  • シリンジの先に爪楊枝を差し、ふさぐ。
  • シリンジに粉薬を投入し、水をほんの数滴(ペースト状にしたいのでホントにホントにちょっとだけ)入れる。
    ※液体状になると吐き出されやすく失敗しました。
  • 別の爪楊枝で粉薬と水をしっかりと混ぜてペースト状にする。
  • シリンジの後ろにプランジャをあてがい、粉薬ペーストがもれないようにしながら、シリンジの先をふさいであった爪楊枝をのぞき、シリンジ先を上に向けプランジャをゆっくりと押してシリンジの中に入れ、中の空気を除いた状態にする。
    ※朝のエサの前に与えようと、寝ぼけ眼でこの作業をしていると、プランジャを押しすぎ、せっかくの粉薬ペーストがシリンジの先から飛び出してしまいます。慎重にどうぞ。
  • 何も知らずゴロゴロしている猫に後ろから近づき、足の間に押さえ込んだ後、首を上に向け、シリンジを口の端の方にあてがい、猫に口を空けさせ、シリンジの先を口の中に入れます(最初は抵抗していますが、そのうち、ちょこっと口を開けてくれる)。
    少しだけプランジャを押し、猫の口からあふれない程度の粉薬ペーストを投入します。
    手を離し、猫が飲み込むのを待ちます。猫は「なんじゃこりゃー」な感じでペチャペチャしながらも飲み込んでくれるので、後は、同じ要領で残りの粉薬のペーストを何回かに分けて投入します。

あわてず騒がず、子猫の口からあふれないように少しずつ数回にわけて、というのがコツでしょうか。
といいながらも、最初の投入で「うわー。おいしくにゃい」となり足の間から逃げようとするのをしっかりホールドしつつ、何回にも分けて与えるのは、猫にもストレスでしょうし、また、猫に嫌われたくない飼い主としては、ちょいとツライところですが。。。

最初は抵抗されますし、また、投薬後はしばらくこちらに近づいてこなくなるため、エサを与えるなどしてご機嫌を取っていました。 続けるうちに、段々と猫もこちらも慣れてきて、割と手早くできるようになり、猫もあきらめるのか、あまり派手には抵抗しなくなりました。

ウチの猫は目やにとくしゃみがひどかったのですが、薬のおかげですっかり治り、前以上に元気いっぱい走り回っています。 投薬には苦労しましたが、症状が良くなったのを見ると、報われて嬉しいなぁ、と思います。
※なお、今回はあまり苦くない粉薬だったのでこれで何とかなりましたが、あまり苦いものは上記方法では難しいかもしれませんので、念のため m(_*_)m

もうちょっと暴れずに飲んでくれるとお父ちゃんはありがたいよ。。。

子猫